高気圧酸素ルーム～高気圧酸素ルームと酸素カプセルの違い

高気圧酸素ルーム

軽度高気圧濃縮酸素ルームとは

酸素ルームとは、高濃度の酸素が充満した部屋に入ることで効果的に多くの酸素を摂取できるものです。酸素ルームでは、毛細血管や内臓の隅々に至るまで高濃度の酸素を浸透させ、疲労物質の分解を促進し、疲労回復効果が期待されています。また、脳の酸素不足を補うことで集中力が向上する効果や、ケガの回復を促進する効果、さらにはアンチエイジング効果なども期待されています。

酸素ルームは、大気中の空気を取り込み、通常の気圧は1気圧とされていますが、その気圧を1.1〜1.3気圧まで上昇させます。これにより、溶解型酸素の濃度を増加させ、体内への酸素供給を向上させ、細胞の活性化を促進します。高気圧の状態を作り出すことで、溶解型酸素の比率を増加させ、体内のあらゆる部位に酸素を効果的に送り届けることが可能となります。

酸素ルームと酸素カプセルの違い

酸素ルームは、身体に高濃度の酸素を供給するための健康機器です。酸素カプセルとの違いは、広い空間を利用しており、精神的に圧迫感を感じることが少なく高濃度の酸素を取り込むことができる点です。この空間では、横になって休むだけでなく、ストレッチなどの運動も行うことができます。

酸素ルーム内では、高気圧（1.2～1.3気圧）の状態で、高濃度酸素が満ちています。通常の呼吸で一定時間を過ごすことで、身体の隅々にまで新鮮な高濃度酸素を供給できます。新鮮な酸素が身体内を循環することで、細胞の活性化が促進され、酸素不足による不調の改善が期待されます。

低気圧酸素ルームと高気圧酸素ルームの違い

高地トレーニングでは、酸素濃度の低い環境でトレーニングし、体がこの環境に適応しようとするために、血液中のヘモグロビンと酸素が結合する量が増加します。この結合した酸素のことを「結合酸素」と呼びます。低気圧酸素ルームの場合は、標高3,000メートル相当の環境を再現することができます。ここで高負荷な状態でトレーニングを行うことで血中の酸素量が増加することが知られており、身体を鍛え上げたい人や、高地での活動中に高山病を予防するためのトレーニングに適しています。

ただ、低気圧の気候下では、身体は順応しきれず、高負荷がかかり体調を崩しやすくなることがあります。ここで高気圧酸素ルームが登場します。このルームに入ることで身体の調整を助け、リラックス状態にも導きます。結合酸素では通れない毛細血管内も溶存酸素であれば通れるので、溶存酸素を増やすことが大切です。高気圧酸素ルームは、溶存酸素を増加させるために利用されます。

身体と酸素の関係について

私たちは空気中の酸素を呼吸することで酸素を摂取し、それが血液を通じて全身に運ばれ、細胞の活性化や脳、内臓、筋肉の働きを活発にし、健康を支えています。

同時に、疲労の原因となる乳酸を炭酸ガスと水に分解して排出する役割も果たし、疲労回復に不可欠な役割を果たしています。

しかしながら、この重要な「酸素」は、慢性的に不足している傾向があります。

酸素ルームで起きる身体の変化

血液の改善と酸素供給

酸素不足の赤血球は異常な形に変化し、血液の流れを妨げる可能性があります。酸素ルームでは酸素摂取によって赤血球の正常な形態を保ち、血液がサラサラになることが期待されます。

血流の促進

酸素ルームでの酸素摂取により、末梢の細い血管内でもスムーズに血液が循環します。酸素の溶存量が増えることで、血液中の酸素濃度が高まり、末梢での酸素供給が改善されます。

血管の拡張と血流速度の増加

酸素ルームに入ることで交感神経が活発化し、血管が縮小して血流速度が上昇します。同時に、酸素量が増えると二酸化炭素も増加し、血管の拡張が促進されます。これにより血流量が増大し、体内の代謝が活性化します。

自律神経の安定

酸素ルームでの滞在は、交感神経と副交感神経のバランスを整える助けとなります。これにより、自律神経の乱れが軽減され、夏バテやうつなどの症状の改善が期待されます。

酸素ルームで期待できる効果

ケガや疲労の早期回復

酸素ルームは高濃度の酸素を取り込むことができ、乳酸の分解を促進します。乳酸は疲労の原因とされており、酸素の摂取によって乳酸を分解し、疲労の軽減や回復を支援します。酸素は組織の回復を助ける重要な要素であり、酸素ルームでの酸素摂取によって、ケガや外傷の早期回復が促進されます。組織の修復機能が活性化し、捻挫や筋肉痛などの症状の改善が期待されます。