複雑な信号である「咀嚼」

春日部市豊春駅前の歯医者、チャーミー歯科春日部でございます。

噛むことの大切さについては以前にも書きましたね。

咀嚼はただ噛むという作業という感じですが、実は脳からさまざまな指令が送られていて、口周りのさまざまな神経や筋肉が相互に作用し動いています。

咀嚼は基本的には、脳からの指令によって成り立つリズム運動です。

噛むことによって顎や口腔内、顔面領域の感覚受容器(感覚センサー)が刺激され、感覚情報が脳に入るというメカニズムをとっています。

口腔粘膜や舌には、

味覚を感じる味雷(化学センサー)

触覚や圧痛を感受する歯根膜(機械センサー)

冷温を感受する歯髄など(温度センサー)

痛みを感受する(侵害センサー)

など、各種の感覚センサーが豊富に存在しています。

これ程の量の刺激や情報が食事の度に脳に流れ込んでいるということになります。

咀嚼による感覚受容器からの情報は直接咀嚼に関係している脳の大脳皮質だけでなく、記憶や情動の形成にも関与する視床下部や大脳辺縁系などの上位脳へも伝わることがわかっています。

なので食事を口から取れなくなると、認知機能に支障が出たりするのです。

ちなみに情報量で言えば、手足や体の他の部位からくる情報に比べても、けた違いに多いといわれています。

そもそも顔面にはさまざまな筋肉や神経が通っていて、複雑に作用しています。目は笑っていないのに口は笑っている…などそれぞれのパーツを動かすことができる上感情とも繋がりがあります。口も窄めたり大きく開けたり、色々な動きが出来るのも筋肉や神経がたくさん働きかけているからです。

なるべく食事をたくさん噛むように意識するだけでも脳に多くの血流や情報が送られ、豊かな生活が続くかもしれません🌸