ベトナムボランティアより、骨形成不全症とは？そして現状とは。

春日部市豊春駅前の歯医者、チャーミー歯科春日部でございます。

骨形成不全症とはどんな病気なのか？ということを書いていきたいと思います。

この病気について、ベトナムボランティアを通じてより深く理解し、できる支援をしていきたいと思いました。

 

骨形成不全症とは難病指定されている先天性の病気です。

生まれつき骨が曲がっていたり非常に骨が脆く、骨折しやすかったり、成長とともに変形したりと、

日常生活も非常に困難となる場合が多い難病です。

目の網膜が青くなったり、難聴を伴ったりということもあるそうです。

そして歯科領域でも、歯のエナメル質形成不全を伴っていることが多いため、歯が脆かったりむし歯になりやすいというハンデイがあるのです。

この病気は親からの遺伝の場合もありますし、突然変異で発症することもあるそうです。

ボランティアで伺っているベトナムの施設で暮らす子どもたちの多くは、ベトナム戦争時に大量に撒かれた枯葉剤という猛毒の影響で障害を持ってしまったそうなのです。

ベトナム戦争時に直接枯葉剤を浴びてしまった人は約300万人にも及ぶそうです。

今いる子どもたちは第4世代、つまり当時の方々のひ孫世代です。直接被害を受けていないひ孫世代にも影響を及ぼしているということに非常にショックを受けました。

きっとまだまだ続くのでしょう・・・こんなショッキングな出来事に関わりのない世代にまで影響を及ぼす可能性のある戦争などは、令和の時代は世界のどこを切り取っても無くならないものなのか・・・と安直にも考えてしまいます。

 

私たちにできることは、なかなか受けることのできない歯科治療を適切に施すこと。

歯ブラシや洗口剤などを支援し、適切に自力で予防ができるように環境を整え、指導していくこと。

口腔ケアが体調にどんな影響を及ぼすのか、どれだけメリットがあるのかを楽しく伝えていくこと。

そして少しでも楽しい時間を過ごしてもらうこと。

まだまだボランティアを通じて、いい刺激をもらいつつお互いに関わりを持ちたいなと思います。