残存歯数の現状

春日部市豊春駅前の歯医者、チャーミー歯科春日部でございます。

 

お口の中に残っている自然な歯の数を残存歯数といいます。

インレーなどつけていても一本とカウントされますが、抜いてしまいインプラントを入れている場合、ブリッジを通している箇所は対象外になります。

あくまでも、天然な歯の数のことです。

一般的には、親知らずを除いた28本を最大として考えられています。

歯と健康は強い関係があり、残存歯数が多い方がもちろん良いのです。

 

日本人の平均残存歯数

年齢別の平均的な残存歯数の最新データは50歳で27本、60歳で26本、70歳で22本、 80歳で17本となっています。

以前は80歳で8.8本だったと思うのでだいぶ増えたな…!と単純に感動しました✨

8020運動達成までもう少しですね。

80歳以上で残存歯数が20本以上の方の割合は51%だそうです。

前回の調査時は42%だったようなので、だんだん増えていることが分かります。

歯の健康に目を向ける方が増えてきているのはとてもいいことですよね。

 

歯を失う原因

歯を失う原因の第一位は歯周病です。

実はむし歯で抜歯をする場合より、歯周病が悪化して抜けてしまう、歯を保つことが難しくなってしまう場合が多いんです。

歯周病は初期は気が付きにくいですし、一度進行してしまうと完全に治すことは難しいです。

なので、まずならないように定期検診にきちんと通い、メンテナンスを続けることが大切です。

 

残存歯数と健康寿命

東北大学大学院歯学研究科の発表によると、全国24自治体の要介護認定を受けていない65歳以上の高齢者の健康状態を3年間追跡した結果、歯が多いと寿命が長いだけではなく健康寿命も長くなり、さらに要介護でいる期間が短いということが明らかになりました。

その差は 85 歳以上でもっとも大きく、歯が20本以上ある人は0本の人にくらべて健康寿命が男性で92日、女性で70日長く、寿命は男性で57日、女性で15日長くなることが分かりました。

更に、要介護でいる期間が男性で35日、女性で55日短いことがわかりました。

これは歯が多い方が踏ん張る力が強いため、転倒のリスクに関係していることが大きいです。

転びそうな時、歯を食いしばることで身体に力を入れることでしっかり踏ん張り、転ばないようにしています。

歯がないと転倒リスクが跳ね上がるのです。

 

また、歯がないと硬いものを噛めなくなってしまう、人と話さなくなるなど口腔機能の低下もみられます。

そうすると口腔内の刺激が減り、脳への血液循環も下がります。

そのまま放置してしまうと、認知症の発症リスクが上がってしまうのです。

そうするとやはり健康、とは言い難くなってしまいます。

歯はただ食べるための道具というわけではなく、全身の健康に関わっています。

ぜひぜひ、定期的な検診を受けて綺麗な歯を保ってください✨

 

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