オメガ3と歯周病

春日部市豊春駅前の歯医者、チャーミー歯科春日部でございます。

 

最近よく聞くオメガ3は必須脂肪酸といって、生きていく上で必要不可欠ですが、体内で作ることができない栄養素です。

オメガ3はポジティブな効果がたくさんなのでご紹介します。

歯周病との関連も分かってきています!

 

オメガ 3 系脂肪酸は、栄養素の中でも多くの臨床知見が報告されています。

 

子どもの認知力

98名の妊婦をオメガ3系脂肪酸群(DHA 2.2gとEPA 1.1g)とプラセボ群(オリーブ油)に分け妊娠 20 週から出産まで摂取し、子どもが 2 歳半の時点で認知力の評価をしました。

結果、オメガ 3 系脂肪酸群はプラセボ群に比べ、有意に「目と手の協応性」が高いことがわかったそうです。

また、妊娠中からオメガ 3 系脂肪酸を摂取している場合、早産のリスクが低下しているという報告もあるため、子どもの成長にオメガ 3 系脂肪酸は大きく関係していると考えられます。

一方、EPA、DHA が豊富なマグロ類には、胎児の中枢神経の発達に影響を及ぼすメチル水銀が含まれている可能性があるため、妊娠中は注意が必要です。

なお、イワシ、サバはメチル水銀濃度が低いため控える必要は特にないとされています。

 

歯周病

73 歳の高齢者 36 名(男性 20 名,女性 16 名)を対象としたオメガ 3 系脂肪酸(DHA・EPA)摂取量と歯周病の発生・進行との関連についての経年調査から、オメガ 3系脂肪酸摂取量の少ない者の歯周病発生・進行リスクは多い者と比較して約 1.5 倍であることが示されました。
(新潟歯学会誌 40(1):2010 抗炎症・抗酸化作用を有する栄養素と歯周病との関連)

オメガ3は抗炎症作用や抗酸化作用があるので、歯周病の発生や進行に影響すると考えられます。

ドライアイ

ドライアイ患者の 518 名をオメガ 3 系脂肪酸群(DHA700mg と EPA 350mg)とプラセボ群(コーン油)に分け 3か月後のドライアイ症状についてモニタリングしました。

結果、オメガ 3 系脂肪酸群の 65%、プラセボ群の患者の33%で、3 か月後に症状が大幅に改善され、特にオメガ 3系脂肪酸群では、シルマー検査値と涙液膜破壊時間値の両方に有意な変化があったと報告がありました。

高齢者の筋肉量

60~85 歳の健康な高齢者 60 名をオメガ 3 系脂肪酸群(DHA 1.5g とEPA 1.86g)とプラセボ群(コーン油)に分け 6 ヶ月後の筋肉量と機能について評価しました。

結果、オメガ 3 系脂肪酸群はプラセボ群に比べ、大腿
筋肉量や握力などが増加し、加齢によって起こる筋肉量と機能の低下を遅くさせてサルコペニアを予防し、高齢者の身体的な自立の維持に役立つ可能性が示唆されたとのことでした。

 

いかがでしたか?

オメガ3は歯周病に関係するだけでなく、様々な疾患の予防だったり改善に役立つということです。

えごま油や青魚など、ぜひ積極的に食べてくださいね✨